昨日2016年9月10日、広島カープは25年ぶりのリーグ優勝しました。
Bクラスの常連だったカープが優勝したことは、ずっと支えてきた地元、ファンにとって今年一番の嬉しいニュースではないでしょうか。
優勝の一因にファンの心をつかんだ「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」の存在もあると思います。
そこには、“観客視点に立った設計”がなされているのが大きな特徴とか。
その設計について調べてみましたので、紹介します。

mazda_zoom-zoom_stadium_hiroshimamarch_21_2016
■広島の新しい観光資源としてPR:
球場を北側のJR側へ大きく開く形態とした。
これによって平行する山陽新幹線などJR車窓から試合の様子がうかがえるようになった上、内外野の天然芝保護に必要な風通し・通気性も確保されている。

■左右非対称を基本とした構造:
フィールドのサイズは、左翼101m・中堅122m・右翼100m。公認野球規則の規定を満たしているが、こうした左右非対称のフィールドはメジャーリーグでは一般的であるものの、従来の日本ではあまり見られないものである。

■ファウルグラウンドの縮小:
公認野球規則の制限内で可能な限り縮小したことにより、観客は選手のプレーをより身近に見ることができるようになった。

■フィールド側へせり出した2階スタンド:
従来の球場において、フィールドまでの距離が遠く臨場感が薄れてしまう例が多い2階内野スタンドも、本球場ではその先端部分を約10m程度跳出させ、よりフィールドに近い「スカイシート」が設けられるなど、ゲームの熱気を体験できるようになっている。

■緩やかな勾配のスタンド:
野球専用施設として設計された本球場は、スタンドの勾配が1階席8.9~18.6度、2階席29.5度と、国内の一般的な球場に比べて5~10度勾配が緩やかになっており、これはメジャーリーグのボールパークとほぼ同じ数値である。このため観客席からコンコースへのアクセスも容易になっている

■多様な観戦シート:
鳴り物装備の私設応援団や熱烈なファン向けの「パフォーマンスシート」や「砂かぶり席」の他、「ボックスフロア」「パーティフロア」「ブルペンレストラン」「のぞきチューブ」、さらにはAT&Tパークで見られるような「ただ見エリア」などが用意され、多くの人に様々なスタイルで観戦を楽しんでもらえるよう配慮されている。

■ゆったりとしたスペースの観客席:
内外野スタンドの全席に、メジャーリーグクラスの横幅50cm・奥行85cmのスペースが用意されている。さらに内野スタンド外野寄りの席はピッチャーマウンド方向に向けて設置され、投手と打者とのマウンド間の勝負が基本になる野球の観戦に最適になるよう配慮されている。

■幅が広く段差のないコンコース:
内野部分12m・外野部分8mの幅を持つコンコースは1階観客席の最後部に配置される。ここには多数の売店・トイレが用意されており、どの位置からでもフィールド上の選手のプレーを眺めることができる(スコアボード裏部分は一時的にフィールドが見えなくなるため、プレーを確認できるテレビモニターが設置されている)。このため試合途中で観戦を中断させられることがなく、さらにこのコンコースを利用して球場を周回することも可能である。このコンコースは球場完成以後も拡張工事が行われており、2011年のシーズンオフにライトスタンド側、2013年のシーズンオフにレフトスタンド側が増築されたのに続いて、2015年秋から2016年にかけては、バックスクリーン裏手から大州雨水貯留池関連建物付近に至るまで増築された。

■ユニバーサルデザインの導入:
車椅子利用者のためのスペースがコンコース上に142席用意される他、利用者はエレベーター(球場開場時は5基、2014年より1基増設され6基)を使えば球場内のあらゆる場所へアクセス可能である。コンコース上にはさらに、オストメイト対応型多目的トイレ、授乳室など用意されているほか、内外野スタンドの観客席には、難聴者向けに音声を電気信号に変えて床下に備えた装置から直接補聴器に届ける設備が1,000席分用意されている。こうした取組は高く評価され、国土交通省の『バリアフリー化推進功労者大臣表彰』を、国内のスポーツ施設として初受賞した。

■内外野天然芝:
本球場で育成される天然芝は、見た目の美しさやクッション性が考慮された結果、洋芝のティフトン419(夏芝)とペレニアル・ライグラス(冬芝)の2期作(オーバーシード)としている。この天然芝を効率的に育成・維持するため、国内プロ野球球団の専用球場としては唯一、フィールドにポップアップ式の自動散水装置(59基)を備える。コンピューターにより制御されたこの設備は、決まった時間に適量の水を、天然芝が最も吸収しやすい霧状にして撒く仕組みになっている。
さらに球場敷地内(一塁側内野スタンド傍)には、シーズン中に痛んだ天然芝のフィールドを整備するため、補修用の芝が養生されているが、2012年からは、より大規模な補修に対応するため、広島市内にある旧一軍選手寮(三省寮)跡地でも養生を行っている。2016年からは天然芝の美しさをより引き立てるため、内野土を従来の黒土、砂、アンツーカーとの混合土から、水捌けが良いことに加えて赤味を帯びた色彩を持つアンツーカー土に切り替えている。

『参考、引用:ウィキペディア』